日本の伝統工芸である風呂敷について

日本が世界に誇ることのできるものがあります。それは織物であったり、絵画や陶器であったり、染色も非常に技術が高く、誇ることのできるものであるのは間違いありません。

そのなかでも風呂敷なども、日本に昔からある非常に優れたアイテムであり、最近では世界にも専門店が開店し人気を集めています。風呂敷の魅力とはなんといってもその実用性にあるといえます。

どんな大きさのアイテムでも運搬に活用することができるのです。ビール瓶やスイカ等形状が大きく、運びにくいものでも一枚それがあれば簡単に運ぶことができます。また大きなものは複数枚連結させて、大きなものを包み運ぶことができるんです。

その強度とは非常に高く、丈夫であるのは言うまでもありません。それは織り方の強度と素材に秘密があります。目詰まりした強度の高いしっかりとした織り方であり、重いものを運んだとしてやぶれてしまうことはありません。

特筆すべきは、常に清潔に使うことはでき、食品類の運搬でも支障なく使えるということです。手入れも非常に楽で、汎用性も広く、日本では非常に古くから人々に愛されてきました。現代ではエコやSDGsの観点から再びブームになってます。

SDGs唐草風呂敷

風呂敷にみられる唐草文様

風呂敷の魅力は先にも述べたとように、どんな形状のものも運べて手入れもしやすく、汎用性が非常に広いということです。それともう一つ忘れてはいけないのが、その文様の多彩な点を挙げることができるでしょう。

唐草文様風呂敷

代表的な文様は、からくさ文様であり、緑の色の地模様に白のからくさがちりばめられたものです。規則的に文様が捺染されており、安定感のある文様とも言えます。しかしこのからくさだけではなく、実はその文様の種類は非常にたくさんあります。

宝尽くや宝船などは、風呂敷に良く捺染される文様の一つです。宝尽くしには、縁起がよく財や金をもたらすといわれる吉祥文様が良く施されています。八宝や雑八宝がモチーフとなってるのです。さらに着物や帯にも捺染される、七福神などの文様も風呂敷には良く見られます。

このように着物の文様に使われるものは、ほとんど風呂敷にも採用されているといって間違いありません。さらに着物と違って、風呂しきはデザインの自由度も高く、最近では和洋折衷やアニメ、現代アートなど様々な模様が捺染されるようにもなってます。

華やかな色彩で、個性的であり、海外には決して見ることのないデザインであり、外国人観光客がこぞってこれを買い土産とするのです。